バットマン&ロビン


1998/02/28(レンタル・ビデオで鑑賞)

点数:★★★


前評判や映画評がグチャグチャだったので、期待はしてなかったのだが……なんだ、面白いじゃないか。確かに、映画第1作のダーク・ヒーロー路線はすっかり消えて、普通のヒーローものになっている。でも僕に言わせりゃ、できもしないのにバットマンの内面を掘り下げようとして中途半端に終わった「フォーエヴァー」なんかより、10倍まし。

だいたい、ヒーローというキャラクターはステレオ・タイプにまとまるしかないので、連続シリーズでは悪役のみせ方が勝負を決めるのである。第1作のジョーカーは傑作だったが、デビートのペンギンは個人的に好きじゃないし(スケールが小さい)、どっちつかずでトゥフェイスもリドラーもしっかり描けて無い「フォーエヴァー」には魅力を感じない。

その点、「ロビン」は健気に妻を愛するMr.フリーズのキャラクターがしっかり立っていた。コミックのファンには、アイビーやヴェインの扱いがお気に召さなかったようだが、純粋に1本の映画として見た場合には、ヴェインはともかく、アイビーはフリーズに絡む悪女(というか、キ○ガイ女)に徹させた点を評価できると思う。

ただ僕も、「バットガール」はいらなかった(というか、どーでもいー)と思う。


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