タオの月


1998/09/?(友人にビデオを借りて鑑賞)

点数:★★


“鬼才”雨宮慶太の最新作!

時は戦国。領主“忠興”(谷啓)は、配下の剣士“疾風”(阿倍寛)に、野武士の持っていた不思議な刀の出所を探るように命じた。そこに、以前忠興に軍師として仕えていた行者“酔狂”(永島敏行)が現れ、協力を申し出る。野武士の集団を操る謎の男“角行”。謎の宝玉を巡って暗躍する、天から降り立った“まれびと”。強大な力を持つ伝説の兵器“マカラガ”とは一体何か? 今、それぞれの思惑を込めて運命の戦いが始まる。

えー、よーするに雨宮作品です。雨宮作品の良いところ(デザイン性、特撮の独創性)も、悪い点(無駄の多い演出、素人くさいシナリオ)も、いつもどうりです。ま、「ゼイラム」が半分くらいに縮めるべき映画だったのに対して、今度は2/3くらいにすれば丁度良さそうな映画に仕上がっているので、一応の進歩は認めてあげましょう。でも、マカラガは太陽の元で動かすデザインじゃないよな。弱そうだし。

谷啓をこれだけ大根に見せる演出も珍しい。阿倍寛もいきなり無駄死にするし……。雨宮慶太という人は、特撮以外には全く興味も才能も無い人だということが良く解ります。どっかの腕のいい監督の下で、特技監督をやるというのがベストだと思うのですが、無理でしょうねぇ、立場上。せめて、まともな脚本家と組んで映画を取れば、もっといい物が作れると思うのですが。


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