ヒル・ジャイアントを倒した冒険者一行に、両開きの扉の向こうから声がかかります。

「おいおまえたち、どうやらだいぶ腕利きのようだな。どうだ、おたがい野蛮人でもないし、戦う前に少し会話を楽しんでもいいだろう。それにどうも先ほどから、奇妙な匂いがするのが気になっておるのだ。おまえたちからシルヴァー・ドラゴンやブラス・ドラゴンの匂いがするのだが……」

リジャイアリクスが以前に「鬼哭き穴」で倒した「ノーク」の父親であることを知っている一行は内心びくびくですが、これは情報を得るチャンスとばかり相手の誘いに乗りました。

アルタイオスにシルヴァー・ドラゴンの生体パーツが使われていたり、ターシャがブラス・ドラゴンの末裔である匂いを感じ取ったリジャイアリクスは言います

「なるほど興味深いな。ティアマトもバハムートも同じ結論に達したのか。おまえたちとグリーンスポーンは兄弟のようなものだ。どちらもドラゴンの血をひいてはいるがドラゴンではない。我々トゥルー・ドラゴンは物質界最強の生物だが、なにせ数が少ないし成長に時間がかかる。だからティアマトもバハムートも、竜にして竜ならぬ兵を必要としているのだよ」

このあたり、マスターのアレンジがいろいろ入っております(笑)

しかし優雅な(?)会話もここまででした。そう、ターシャが身につけているアイウーン・ストーンはかつてノークから奪ったもの。それに気付いたリジャイアリクスは叫びます

「貴様ら! わたしの娘にいったい何をしたーーーーーー!」


    


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