この遭遇もDMのアレンジが入っており、フラヴェック・ハーンの配下にはヒル・ジャイアント、ウォー・プリースト、そして2体のレッドスポーン・アーケイニスが入っています。

レッドスポーンはDDMのやつが格好よかったので使ったのですが、1つ誤算がありました。

そう、アビスライアクス線から連戦が続いたため、PC一行にはマス・レジスト・エナジー[火]がかかりっぱなしになっていたのです。これではレッドスポーン得意のファイアーボールの威力が半減してしまいます。

しかもフラヴェック・ハーンやウォー・プリーストが強化呪文を発動している間に、毎ラウンド1〜2体のペースでヒル・ジャイアントが倒されていきます。特に強烈なのがユジェロの人馬一体攻撃。本人と愛馬の全力攻撃により1ターンで100ダメージ以上を叩きだし、ヒル・ジャイアントを沈めていくことも。

やがては英雄たちの猛攻の前に竜魔将筆頭フラヴェック・ハーンも大地に倒れ、それを見た赤き手の軍は戦意を失って潰走しはじめたのです。

こうなってしまえばあとは残党狩り。PCたちはブリンドルの防衛に成功し、やがてジャルマース卿の意識も回復しました。

しかし勝利したはずの彼らの心に一つの疑問がよぎります。

噂の竜魔王アザール・クル。赤き手の群の頂点に立つはずの男は、なぜこの決戦を自ら率いていなかったのでしょうか?

そして物語は第5章へと続きます……