その時何が起こったのか(^_^;)

さて、今回遊んだシナリオは、Seven Tales of Adverntures のトリを飾る楯野恒雪氏の「危険水域」。

本来5〜6レベル用のシナリオですが、プレイヤーが3人ということで、7レベル・キャラクターを作成することに。レギュレーションはコアルールのみ、能力値は32ポイントの購入式でした。

通常のシナリオはだいたい4〜5人で遊ぶことを想定しているため、PCの人数が少ない場合は1、2レベル上で遊ぶようにしています。しかしながら、これだと想定されているレベルのキャラクターに比べて前列キャラクターのACがかなり高くなるため、今度は人数の出てくる低レベル・モンスターの攻撃がまったくあたらないケースがよく見られます。

というわけで、クオトアたちの人数はそのままに、レベルを1〜2レベルほど強化。ダムの横にいる方の鞭令はバラエティを加えるためウィザードに変更し、ボスキャラのダークテンタクルズはもともとかなり凶悪なので、HDの増強などは行なわずフィーンディッシュ・テンプレートを適用することに。これなら攻撃力はほぼ同じで、多少頑丈さがます分、面白いボスキャラ戦になるのではないかという目論みです。

思えばこれがちとキツかったかもしれません。

前半のクオトア戦は、PC側の作戦ミスもあって総力戦に。まずは順調にアラームに引っ掛かり、正門のクオトアと倉庫のクオトアの連合軍と対戦。鞭令のの発動したフォッグ・クラウドをディスペルしなかったこともあり、鞭令と(隠れて様子を見ていた)ボババを取り逃がすハメに。ちなみにフォッグ・クラウドのせいでボババがダム方向へ逃げていったことには気付きもしませんでした。

その後、鞭令の追跡よりもアーケイン・ストーンの入手を優先したため、クオトアも充分に準備時間を確保。治癒プールのクオトアのHPを回復させ、2体を水路から正門方向に向かわせ、まだ残ったままのフォッグ・クラウドの中を通って背後を襲う作戦に出ました。戦闘が始まって2ラウンド後には、ダム方向のクオトアたちも参戦。

しかしながら、雑魚のクオトアの攻撃がほとんどPC命中しないため、主として鞭令やウィザードとの呪文合戦となりました。

クオトアは[電気]への抵抗30を持つため、クオトアのウィザードが味方ごしにライトニング・ボルトを放ってきたり、ホールド・パースンで止まったファイターがタコなぐりに合いかけたり、後ろに回り込んだクオトアがPCのドワーフ・ウィザードに錬金術師の火を投げ付けたり。この戦いはなかなか面白かったと思います。

その後、無事にアーケイン・ストーンを入手したPCたちはダムのバルブを1つずつ修理。

残るバルブは1ケ所だけ。ダークテンタクルズのひそむ、放水バルブ付近へと近づきます。

今回のプレイヤーはそこそこD&D3eに慣れており、キャラクターのレベルも高かったため、ダークテンタクルズは武器を持たずに触手で攻撃させておりました。例外は利き手(?)に持った魔法のグレート・ソードだけ。これは宝物でもありますし、遭遇レベルが高くなったのだからと、武器・装備ガイドの「マンティコラス・ブレード」に変更してありました。PC前列のACが高いですし、まあなんとかなるだろうと踏んでいたのですが………

まず、適当に戦っているうち、PCウィザードが実に都合のよい位置にポツンと立っていたため、ダークテンタクルズに半球状のウォール・オヴ・フォースを使わせてお椀をかぶせました。これでPC達の退路を断つとともに、ウィザードが戦力から除外されたわけです。しかしこの時点ではまだ、残りの3人が接近戦でボコボコ殴ればどーにかなるだろうとタカをくくっておりました。

最初の誤算は、PCのパーティに+2以上の魔法の武器がなかったこと。フィーンディッシュ・テンプレートを適用してHD7だと、ダメージ減少は5/+2になるんですね。このあたり、まあ5点くらいならノーダメージにはならないし、グレーター・マジック・ウェポンもあるから大丈夫だろうと考えていたのですが。なんと、クレリックはすでにクオトア戦で任意発動を使い、グレーター・マジック・ウェポンをキュア・シリアス・ウーンズに変えておったのですな(^_^;)

というわけで、なかなかダメージが通らず、ダークテンタクルズが粘ります。実際に動かしてみてから気付いたのですが、このマップ配置だとローグが挟撃できないので、急所攻撃のダメージも期待できないのです。

そでもACや攻撃ボーナスの違いから敗色濃厚なダークテンタクルズ。しょうがないのでプラットフォームから1歩離れ、擬似呪文能力を連発する作戦に出ます。これがPCたちの運命を決定付けることに。

ダークテンクルズの擬似呪文能力は、ホールド・モンスター×5、チャーム・モンスター×3、ウォール・オヴ・フォース×1というもの。確かに凶悪ですが、魅力ボーナスが+1しかないため、セーヴの難易度は14と比較的低めです。

ところが。

PC2人(と腹心)がホールド・モンスターへのセーヴで次々と1の目を連発。全員動けなくなってしまい、あわれ触手の犠牲に(^_^;)

残るはウォール・オヴ・フォースの中のウィザード1人。ダークテンタクルズはずりずりとプラットフォームの上にあがり、お椀におおいかぶさるようにしてウォール・オヴ・フォースの持続時間が切れるのを待ちます。

マスターだけは知っていましたが、この時点でダークテンタクルズのHPは5。適当な呪文が呪文抵抗を抜ければ、1発で粉砕できる状態です。いっぽう、ウィザードが触手の攻撃を受ければ、組み付かれてしまいそのまま絞め殺される公算が高いでしょう。

永劫とも思えるにらみ合いのすえ、ウォールが消滅した瞬間に双方がイニシアチブ・ロールを始めます。先に当てた方が勝ち。気分はウェスタンな決闘です。

イニシアチブを取ったのはウィザード。ヘイストに続けて発動したアイス・ストームの殴打ダメージ部分がダークテンタクルズを粉砕し、からくも勝利を収めました。

つまり、少なくとも1人は生き残って、ボスのモンスターを倒したのです。

もはやダム施設内に敵は残っておりません。

では、なにゆえ結果が全滅だったのでしょう?

それは………………

生き残ったのが専業ウィザードなので、アーケイン・ストーンを動かせなかったから(^_^;)

そうなのです。アーケイン・ストーンを使って放水口を修理するには、アンデッド退散の能力が必要なのです。

他のキャラクターは全員、退散能力を持っていたんですけどねえ。

というわけで、生き残ったウィザードは放水を止める任務に失敗。アイゼンブルクのドワーフ軍は、なすすべもなくクオトア軍に押しつぶされ。

ただ1人生き残ったウィザードのその後を知るものは、誰もいないのでありました…………


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