冒険者一行は無事にジャイアント部隊を倒したものの、西門にまわった部隊は任務に失敗し城壁に穴が空いてしまいました(この戦闘中、レアリーズ・テレパシック・ボンドによりジャルマース卿やワイルド・エルフの族長セリリアからディーリアに向けてテレパシー通信が入ります)。

ジャルマース卿の要請を受けて西門側へ加勢しようと動き始めたPCたち。しかしそこで、上空のアウル部隊を指揮していたセリリア族長の声が響きます。

「待ってください。今何か敵軍の中から……いけない! ティリ・キトル部隊は全員緊急着陸! あれは、あれは私たちより速い!」

驚いて空を見上げれば、逃げ惑うアウル部隊のうち数頭が巨大な炎の帯に包まれ、乗り手のエルフごと燃え盛る松明と化して落下していきます。レッド・ドラゴン“アビスライアクス”の登場です。赤竜は悠々と空を舞いながら、ときどき高度を下げてはブレスを吐いては家々を焼いていきます。このままではブリンドル全体が焦土と化してしまいます。ちなみにご覧になればわかる通り、超大型サイズです。PCの人数が多いため、ドラゴンは景気よく年齢段階が上がっているのです(笑)

しかしこの一行、だてに今まで3頭のドラゴンを倒して来たわけではありません。まずはディーリアがマス・レジスト・エナジー[火]でパーティ全員に“[火]に対する抵抗20”を与え、ターシャが各人にストーンスキンをかけていきます。

そしていよいよ攻撃。パトリオットは“ドラゴン”ベイン・アローを連発し、アルタイオスもトゥルー・ストライクを発動して高【筋力】の弓からキツい一撃をくらわせ、ウォーメイジのダンは敵に合わせて[冷気]の呪文を放ちます(アビスライアクスはリング・オヴ・マイナー・コールド・レジスタンスを填めているのですが、威力強化された冷気呪文はそんなものを簡単に貫通していきました)。

さすがのレッド・ドラゴンもこれでは空中で優位を保つというわけにいきません。地上に降り立ってブレスを放ち、ついにはダンの上に着地して「押し潰し」攻撃をかけます。

しかしそこにはパーティの前衛部隊が待ち構えていました。ターシャのヘイストで愛馬ごと加速していたユジェロは人(?)馬一体の全力攻撃で「蹄・蹄・噛む・蹄・剣・剣・剣」とドラゴンを上回る7回攻撃を放ちます。

ディスペル・マジックによってACを強化していた呪文も引きはがされ、近接戦部隊の集中攻撃の前に、火竜アビスライアクスも最後の時を迎えたのでした。


    


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