タイアガランは単独で登場するモンスターであるため、PCの人数に合わせて年齢段階を上げ、超大型サイズとなっています。

このとき、実際にはまだ上空を飛んでいる設定ですが、いずれにせよけっこうな距離があるのにこの絶望的な威圧感! そして実際に「畏怖すべき存在」に失敗するPCが続出します。10レベル・キャラクターですから恐慌状態にはなりませんが、怯え状態で各種のロールや判定に−2のペナルティを受けるのはかなり辛い。

やがてタイアガランは一行のいる岩棚と並行にホヴァリングし、まずはブレスを1発(さすがに12d8あるとレジスト・エナジーを抜けて来ることも)。そしてさらには、右手に持ったワンド・オヴ・ファイアーボールを乱射しはじめます。今まで対ドラゴン戦をレジスト・エナジーで乗り切って来た一行ですが、同時に2種類のエネルギーを使われると対応がききません。

しかもタイアガランはあらかじめ防御呪文を発動して飛来しているため、これを解呪しないとこちらの攻撃がろくに命中しません。意地悪なDMは「呪文大辞典」や「ドラコノミコン」掲載の「シンティレイティング・スケイルズ」を使わせていたため、外皮ボーナスがすべて反発ボーナスとなっており、ダンお得意の遠隔接触攻撃も通用しないのです。

仲間の怯え状態を取り除き、ターシャとディーリアがディスペル・マジックを連発する間にもファイアーボールの攻撃は続き、さらにはパトリオットがレイ・オヴ・エンフィーブルメントで【筋力】を下げられてしまいます。そしてついに悲劇が………