というより遊び人不定記


■2008年09月29日(月)22:03  昨日はD&Dセッションでした
月1で進行中のキャンペーン、現在は「赤い手」に続けて「夜牙塔の心臓」をプレイ中なのですが、3.0eと3.5eでいろいろ変更のあったモンスターが多いのと、PCのレベルや設定にあわせて遭遇を調整しているため、ほとんど別物と化している気も……

3.0eにはいなかったニンジャのNPCがエーテル界からクレリックPCを虐めぬいたり、スウォームにたかられて仕方なく味方ごと効果範囲呪文で焼き尽くす羽目になったり、いろいろ酷いDMでごめんなさい(笑)

ところで、3.5eはあまりシナリオが発売されず、日本語版も「赤い手」が出るまでシナリオ不足が続いたため、3.0eのシナリオを3.5eで遊んでおられる方も多いかと思いますが、運用にはいくつかコツが必要ですね。

うちに遊びに来るプレイヤーさんたちのお話を聞いても、そのあたり苦労しておられるDMがたくさんいらっしゃるようなので、僕自身の経験からいくつか、留意すべき点を書き出してみますと。

1:マップのサイズは広げるべし

3.0eから3.5eへの大きな変更として、大型サイズ以上のクリーチャーの接敵面の変化があげられます。特に、登場頻度の高い「大型(立ち)」のクリーチャーは、接敵面1マスだったものが、2マス×2マスに広がっていますから、そのままマップとモンスターを流用すると、渋滞を起こしたり、部屋に入りきらなくなったりします。

多くの場合、マップのサイズは1.5倍〜2倍に拡大しておいたほうが無難でしょう。

2:モンスターのデータと脅威度の変化に注意(特にデーモンとデヴィル)

同じモンスターでも、3.0eと3.5eで大きくデータが変化したり、強化されて脅威度が上昇したクリーチャーがいます。特にデーモンやデヴィルの上のほうは別物と化していますので注意が必要です。

たとえばホーンド・デヴィル(コルヌゴン)は3.0eで脅威度10だったものが、3.5eでは脅威度16となっています。データ的にも強化されており、たとえばACが25は35へと上昇しているため、本来シナリオが想定していたレベルのキャラクターでは、ほとんど攻撃が通用せず一方的にやられる可能性もあります。適切な脅威度の別のモンスターと差し替えるといった処理が必要でしょう。

またシナリオにはときどき、強大化によりHD数が増えたクリーチャーが登場しますが、このルールも3.0eと3.5eで大きな変化がありました。というより、3.0eにおける「HD数50%増しごとに脅威度+1」というルールがあまりに大雑把だったので、3.5eでルールが変わったのです。

実際問題として強めの来訪者のHD数が2倍になって脅威度が+2だけなどというのは相当に御無体ですから、3.5eで遊ぶときは、遭遇レベルや脅威度にふさわしいデータに作り直したほうが良いでしょう。

この他にも、3.0eと3.5eでさりげなく重要なデータが変化したクリーチャーがいろいろ居ます。たとえばメフィットは【知力】が12から6へと低下したのでクラスつきのNPCとして登場したとき技能数がぜんぜん違うとか、テンプレートの適用条件に【知力】の最低値がついたため、特定種類のモンスターが存在しえなくなったとか。まあこの程度なら「こいつは特別な個体なのだ」でごまかしてしまってもいいのですが。

またハーフフィーンド・テンプレートにも注意が必要です。

WotCのデザイナー陣はこのテンプレートが大好きで、よくシナリオにハーフフィーンドが登場するのですが、HD数の大きなクリーチャーにこのテンプレートがついている場合は注意が必要です。というのも3.0eと3.5eでブラスフェミィのルールが変わったため、脅威度とHD数の差が大きなクリーチャーのハーフフィーンドだと、ブラスフェミィ一発でPC全滅ということがあり得るのです。適宜、フィーンディッシュ種テンプレートに差し替えるなりしないと、大変なことになります。

3:呪文まわりのルール(特にヘイスト)に注意

モンスターやNPCが呪文や擬似呪文能力を使う場合、シナリオに戦術が書いてあることが多いですが、3.0eから3.5eへのルール変更で使えなくなった戦術もあるので注意しましょう。

特にヘイストのルールの変更は重要で、かつ使用頻度も高いですから気をつけねばなりません。最大の違いは、3.0eだとヘイストによって増えたアクションでもう1回呪文を発動できたのが、3.5eだとできなくなった点です。3.0eのシナリオだと、まずヘイストを発動してから1ターンに2個ずつ強化呪文を発動していくとか、ヘイストを使用して1ターンに2回ワンドを使用するといった戦術が書かれていることがありますが、3.5eだとこれはできません。

他にも3.0eで定番だった呪文の効果、発動時間、持続時間などが変わっていて、シナリオ通りの戦術がとれなかったり、有効でない場合があります。シナリオに呪文の使い手が登場する遭遇に関しては、あらかじめ予習をして、ルール変更に注意しておいたほうがいいでしょう。

特に注意すべき点はこんな感じでしょうか。

いろいろ面倒くさそうに見えますが、逆に言えば3.0eのシナリオはこの程度の修正だけで3.5eに流用できるのです。冒険シナリオシリーズなどは、各レベル帯のものがそろっていますし、まだ遊んでいないシナリオがあるなら、3.5eで遊んでみるのも一興かと思います。

■2008年09月12日(金)14:21  ごぶさたしております
なんと見事な放置プレイ。

いやまことに申し訳ありません。

というわけで、ひさびさにちょっとだけ更新しました。
  • 結城(2008/09/18 07:49)
    生存確認できてよかったです、あまり無理なさらんように適度に休み休み生きててください(笑)。
  • 遊び人の伸さん(2008/09/18 12:14)
    はい、いちおう生きてました(笑)

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