■2009年05月27日(水)14:47
3eと4eのスイートスポット(その2)
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さて昨日の続き、
というわけで大まかにいって3.Xeのスイートスポットは5〜10数レベルだったのではないかと考えるわけですが、では4eはどうなんだろう。
まずはプレイヤー側の視点ではなく、WotCのラインナップから推測してみますと、注目すべきは現在の連作シナリオ(H1〜E3)以外に最初に出るシナリオ本「Revenge of the Giants」が伝説級であるという点でしょうか。
3.Xeのスイートスポットは十二分に広かったのですが、上級クラスのことを考えると少し課題が残りました。
3.Xeのマルチクラス・ルールは非常にダイナミックだったわけですが、そのせいでまず3.0eにおいて、1〜2レベル目に美味しい能力のあるクラスをつまみ食いしまくるというビルドが横行してしまいました。こりゃいかんというので、3.5eではWotCもフロントローディングなクラスを避けて、標準クラスにしろ上級クラスにしろ、なるべく高レベルまでやる意味があるように作った訳です。
で、結果として何が起こったかというと、たとえばドラゴン・ディサイプルで「俺様ドラゴンっぽい!」という実感が味わえるのは、9レベルで翼が生え、10レベルでクリーチャー種別が竜に変わるあたり。レインボウ・サーヴァントとか、グリーンスター・アデプトなんかも10レベル目になってようやくキャラが立ちきる感じ。
これだと、キャラクター・レベルは15〜16以上。スイートスポットのぎりぎり上限か、あるいはちょっと行き過ぎたあたりになっちゃうわけで、ちょいとこの歯車の食い違いは惜しかった。
3.Xeの上級クラスは、PCのキャラを立たせるのに非常に役に立っていましたから、ちょっと齧ったあたりで大概のキャンペーンが終わってしまうのは実にもったいなかったわけです。
で、この上級クラスにあたるものが、4eでは「伝説の道」になっているわけで、WotCとしてもこの「俺のキャラは単なるファイターじゃなくてドワーヴン・ディフェンダーなんだぜ」という感覚が味わえるあたりを攻めて行こうという意気込みがあるんじゃないかと思うわけです。
PHBや今までに出たサプリメントの内容から考えても、伝説の道はかなり「売り」といいますか、キャラを個性化させるツールとして重視している感があります。
というわけで、少なくとも今年の段階で、WotCがかなり伝説級をプッシュしているのは間違いないんじゃないかと思います。
で、それはそれとして、遊んでみた側の感覚として「どのあたりが繰り返し楽しく遊べそうか」という話しになりますと、また別の視点があるわけですが。
またまた長くなりましたので、続きは明日あたりに。 | | |